ハイライト

明瞭なスピーチは、ストリーミングコンテンツや映画、TV の音声において最も重要な要素です。Nuendo 12 ではダイアログを聞き取りやすくするだけではなく、サウンドデザイナーやポストプロダクションスタジオが可能な限り素早く正確に、効率的に作業を行えるように、多くの新機能と改良を施しました。

ダイアログ編集

Nuendo 12 はダイアログトラックの整音と編集のための多くの改良を施し、クリアで自然な会話ステムを短時間で作成できます。サウンドエディターの要望に応えた AI アルゴリズムによるダイアログ検出は、素早くオーディオからノイズを除去し、会話だけを抽出できます。またロケーション録音から複数のクリップを複数のリファレンスに揃えることができ、微妙なタイミング修正を効率的にこなせます。またサードパーティのテクノロジーとの統合も進めました。

ダイアログ検出

無音検出ウィンドウにダイアログ検出モードを新搭載しました。この新しい AI アルゴリズムはこれまでのように信号レベルに基づくのではなく、クリップ内の会話自体の存在を判断し、背景音に左右されずに会話の有無を検出することができます。また最後に用いた設定を次の作業に素早く適用することも可能です。これらのコマンドはオーディオメニューやユーザー指定のショートカットで、無音検出ウィンドウを開かずとも呼び出せます。

Auto-Align® Post 対応

ラベリアマイクとブームマイクの距離は、役者の移動によって変動するため、位相がずれることがあります。Nuendo 12 は Auto-Align Post 2 との連携により、絶えず動くマイクのタイミングや位相の補正をより簡単に行えます。Auto-Align Post は ARA 2 プラグインエクステンションとして起動し、参照するオーディオトラックを選択することで処理を実行できます。処理は非破壊で行われ、元のオーディオはいつでも復帰や再処理が可能です。

試聴ツールとフェード

無音検出ウィンドウに新しく試聴ツールを搭載し、編集実行前に波形の任意の箇所をクリックして無音部と会話をプレビューすることができます。また、無音分割機能でのフェードイン/アウトの長さ指定も可能です。ここではプロジェクトのデフォルト値のフェードが適用されま…

複数の参照クリップを用いたオーディオアライメント

Nuendo…

プロジェクトウィンドウでのフリーワープ

Nuendo 12 ではプロジェクトウィンドウ上で直接、Free Warp ツールを使ってのオーディオのタイミング調整が可能になりました。

ARA 対応の強化

たとえば収録した音声にバックグラウンドノイズが含まれる場合、SpectraLayers を ARA モードで用いてノイズを除去することが可能です。Nuendo 12 では ARA エクステンションをトラックレベルで適用できるようになり、トラック上のすべてのイベントを ARA を用いて編集できるようになりました。また、すべての処理を固定し、他の編集を続行することも可能で…

その他の編集機能の改良

o   オーディオイベントのフェード編集に多くの新しいツールやショートカットを追加
o   選択範囲の上下左右への拡張 / 縮小および移動をショートカットで操作可能.
o   修飾キーと選択ツールを用いて、イベントのサイズを変えながらフェードイン / アウトの作成や長さの変更が可能
o   スリップツールにショートカット設定可能

ダイアログ録音

Nuendo 12 はダイアログ録音にも注力しました。ADR テイカーを UI から刷新しただけでなく、ADR セッションや吹き替え、サードパーティーアプリケーションからの台本読み込みなどを素早く行える新機能と改良を多く施しています。

TTAL ダイアログスクリプト対応

Netflix 専用の多言語ダビング用スクリプトフォーマットである TTAL ファイルの読み込み / 書き出しに対応しました。読み込んだ TTAL スクリプトコンテンツは、セリフ、人物、画面上の注記の on/off など便利なメタデータ、といった録音可能な ADR マーカーに変換されます。ADR 制作の途中で行われたセリフの変更は、Nuendo のマーカーエディターの中で記録され、TTAL 書き出し機能を通してワークフローに戻すことができます。

EdiCue との接続

高い評価を誇る ADR キューアプリケーション EdiCue v4 に対応しました。EdiCue プロジェクトインターフェースウィンドウを使って Nuendo のキューを作成すると、脚本家が PDF ファイルからセリフを読み出し、スムーズな収録のために必要な属性を加えることが可能です。キューデータは Nuendo のサイクルマーカーに保存され、瞬時に録音作業を行えます。また、EdiCue はEdiCue PDF キューシートからデータを読み込み、直接 Nuendo に送って収録に備えることもできます。Nuendo のサイクルマーカーから直接 EdiCue にデータを読み込み、カスタマイズのキューシートを PDF として書き出すことも可能です。

ADR API

ADR…

イベントからマーカー作成

ADR を行うに際して、表形式の台本データがなくADR マーカーに読み込めない場合に対応する新機能です。既存のオーディオイベントの一つまたは複数を選択すると自動的にマーカーを作成します。選択したイベントに基づいて複数のマーカーも作成され、トラック名やオーディオクリップのメタデータ等の属性をソースのイベントから目的のマーカーに割り当てることが可能です。たとえば他言語吹き替えのための継続的なダイアログステムの作成には、この機能をダイアログ検出機能と組み合わせ、まず会話だけを含むクリップを作成し、次にそれらのクリップを ADR マーカー作成のソースにすることが可能で…

マーカーウィンドウ属性フィルター

ADR マーカーパネルを改良し、組み合わせ可能な属性フィルターを搭載しました。簡単なテキスト検索を使って、目的とするキャラクターや属性に該当するマーカーをリストアップし、収録に備えることができます。たとえば同一の声優による複数のキャラクターのキューを収録したり、特定のフレーズを用いたすべてのシーンをまとめて収録する際に、とても役立ちま…

マーカーの扱いの改良

Nuendo…

イマーシブミキシング

Nuendo は常に、イマーシブサウンドミキシングの先駆者として業界を牽引してきました。VR コンテンツオーサリング機能を搭載した最初のアプリケーションであり、Dolby Atmos コンテンツ制作機能も DAW として最初に搭載しています。Nuendo 12 は、充実したヘッドフォンでのバイノーラルミキシング環境を提供します。さらにボリュームオートメーション、リモートパンニング、空間モニタリングなど多くの改良を施すなど、再び大きく飛躍した Nuendo 12 はさまざまなイマーシブミックスのニーズに応えます。

Space Controller OSC Control 対応

イマーシブオーディオツールのスペシャリスト、Sound Particles による Space Controller OSC に対応しました。モバイルデバイスと Nuendo を接続し、デバイスの物理的な動きをプログラムとリンクさせ、たとえば音が来てほしい方向にスマートフォンをかざすことで、パンニングツールを設定することが可能です。

Headphones Match

ヘッドフォンでのリスニングでは、音質は構造や素材など多くの要素に影響されます。バイノーラルコンテンツを周波数および空間ドメインで正確にモニタリングするためには、自然な周波数特性は必須となります。新搭載の Headphones Match プラグインは、FFT  に基づくスペクトラル処理により、さまざまなメーカーの387種類もの異なるヘッドフォンに最適な設定を行えます。これらは同一環境で500以上の周波数ポイントで測定されています。またこのプラグインを用いて、異なるヘッドフォンの音をエミュレートすることも可能です。

Dolby Atmos 設定アシスタント

新搭載の設定アシスタントにより、チャンネルベースのプロジェクトから Dolby Atmos ミキシングプロジェクトへの変換を自動的に実行できます。Nuendo 12 は内蔵の Renderer…

Dolby Atmos Renderer のためのバイノーラルダウンミックス

Dolby Atmos 用のスピーカー環境がない場合、ヘッドフォンを用いたバイノーラルミキシングで、イマーシブサウンドに求められる正確な空間再現が可能です。Nuendo 12 の Renderer…

サンプル精度のボリュームオートメーション

バッファーサイズに関わらず、ボリュームオートメーションの解像度がほぼサンプル単位に向上しました。これにより、大規模で複雑なプロジェクトにおいて処理のヘッドルームが拡大し、一方でスムーズで正確なオートメーションを維持することができます。オートメーションイベントの処理間隔は1(100% サンプル精度)から32サンプルの間で設定できま…

チャンネルフリーズの改良

オーディオ / サンプラー / インストゥルメントチャンネルのフリーズに際していくつかのオプションを追加。選択トラックのフリーズ / フリーズ解除に、キーボードショートカットを使ってダイアログからの設定または前回使った設定を適用可能になりました。また、複数トラックの同時フリーズ / フリーズ解除にも対応していま…

VST AmbiDecoder の改良

Ambisonics ミキシングにおいて VST…

Left total Right total ミックス

MixConver V6 プラグインを用いて 5.1 サラウンドからステレオへダウンミックスを作成するとき、Dolby Pro…

サイドチェーンを含むオーディオ書き出し

個別のチャンネルやステムを書き出す際、ステム外のトラックからのサイドチェーンも処理に反映することができるようになりました。

新しい SuperVision モジュール

Leq(a):

A 特性で動作し、放送用音声規格への適合性判断に用いられます。人間の耳で知覚される相対的なラウドネスを計測し、低音域には低感度で測定されます。

サウンドデザイン&音楽制作機能

FX プラグイン、外部コントローラーとの統合、そして多くの音楽制作機能においても Nuendo 12 は大きく進化しています。Cubase プロジェクトもシームレスに Nuendo で開くことができ、データやオーディオをフルに再現できます。

MIDI リモートの統合

Nuendo 12 ではサードパーティー製 MIDI リモートコントローラーとの次世代レベルの統合を実現しました。新コンセプトの MIDI…

Raiser

最新のダイナミクスプラグイン Raiser は超高速のアタックタイムを持ち、トランジェントや透明さを損わず、プロジェクトのラウドネスを飛躍的に上げることができます。会話や BGM のスムーズな処理や、クリエイティブなサウンドエフェクトのために攻撃的なリミッティングにも効果的です。プロジェクトの仕上げに役立つ万能ツールで…

FX Modulator

サウンドに新たな命を吹き込むマルチエフェクトモジュレーションプラグイン。定番のダッキングエフェクトからドロップやスタッターなど刺激的なリズムパターンまで、大きな可能性であなたを触発してくれます。さまざまなエンベロープのモジュレーションカーブを最大6つのエフェクトに一括して設定でき、MIDI やサイドチェーン入力でトリガーすることで複雑な同期やパフォーマンスも可能です。設定が面倒なあなたにも、厳選されたプリセットがインスピレーションをくれるでしょ…

StepFilter

Cutoff と Resonance それぞれに Randamize (RND) パラメーターを新搭載しました。RND を増やせば、新しいサイクルごとに、各ステップをよりランダムに変調させることができま…

オーディオイベントからコードイベント作成

オーディオと MIDI の垣根をより低くする新機能。オーディオイベントをコードトラックにドラッグするだけで Nuendo がコード進行を解析してくれます。もし検出したコードが合わない場合、コードアシスタントが次のコードに基づいた代替コードを提示してくれま…

VariAudio にスケールアシスタント搭載

録音したテイクのメロディを変更したいときや、ピッチを修正したいとき、Nuendo…

ロジカルエディターの改良

Nuendo の強力なロジカル機能は、あなたの作業方法に合わせてさまざまな方法で手順をカスタマイズできます。Ver…

Verve フェルトピアノ

温かく繊細なタッチと、柔らかく切ない、夢の中のような音色を届けるフェルトピアノ。LA のヤマハスタジオにて最新技術を用いて収録された Verve は、その一つ一つの音色があなたの感性に訴えます。また、テクスチャーレイヤーを重ねることで、これまで聴いたことのないピアノの音色を生み出すことも可能で…

プロジェクトからのトラック読み込みの改良

他のプロジェクトやトラックアーカイブからテンポトラック、拍子トラックを読み込めるようになりました。よりスムーズなデータ交換を実現します。

Audio Warp の改良

Audio…

Lin One Dither

古いディザリングプラグイン UV22HR に変わって、MAAT Audio の Lin…

ワークフローと生産性の向上

映画、TV、ゲームオーディオその他どんなオーディオ業務においても、私たちは Nuendo ユーザーの皆様が求める声を聞き、学び続けています。Nuendo 12 はワークフローや生産性を向上させるための多くの改良で、さまざまな用途に応えます。

ドングル不要の新しいライセンス管理

新しいライセンスシステム Steinberg…

パフォーマンスメータリング

オーディオエンジンの負荷を可能な限り正確に表示し、問題にも対応するためにオーディオパフォーマンスメーターに改良を施しました。新しいアルゴリズムにより、平均リアルタイムスレッド負荷 (Real-time)、平均先読み負荷 (ASIO-Guard) そしてピーク/最大負荷 (Peak) を独立して表示しま…

SpectraLayers One の改良

Nuendo に統合したスペクトラルエディターのアップデートにより、十字カーソル、カーソルへの時間や周波数の表示などの新機能や改良を施しました。

選択イベントのカラー反転

選択したイベントの色を反転させることが可能になりました。

イベントをカーソルに移動

トラックリスト / キーエディター / ドラムエディター / スコアエディター上で、カーソルにイベントの頭だけでなく終端を揃えられるようになりました。

Apple シリコンネイティブ対応

M シリーズプロセッサーやサードパーティー製 Apple シリコン対応 VST 3 プラグインの実力をフルに発揮します。[br…

Windows Blutooth-MIDI 対応

Windows の MIDI over Bluetooth (WinRT MIDI) に対応しました。プラグアンドプレイの互換性や複数の同一デバイスの接続をより効率的に行えます。

その他の改良

スムーズな波形の描画

Nuendo 12 ではより滑らかな波形描画を実現。目にも優しく、ピンポイントでの編集もより正確に行えます。

パフォーマンスの向上

Nuendo 12 では多くの面で飛躍的な向上が実現されました。大規模なプロジェクトでのナビゲートやズームで、特にその効果を実感できます。

ナッジカーソルショートカット

5 / 10 / 20 秒の前後移動にもショートカットを指定可能になりました。

サンプルエディター: UI の改良

アプリケーション全体に合わせてユーザーインターフェースやグリッドオプションを改良。より高い作業効率を実現します。

オーディオイベントの表示オプション

オーディオファイルや属性の表示 / 非表示を選択可能になりました。クリップ名(通常はファイル名)は選択イベントの属性に、括弧付きで表示されます。

トラックパッド / マジックマウス / マウスホイールでのズームとスクロール

すべての編集ウィンドウおよび MediaBay、MixCosole において、マウスホイールやトラックパッドでのズームやスクロールの動作を改良しました。

ビデオエンジンのアップデート

Nuendo 12 のビデオエンジンはパフォーマンスと安定性を向上しました。macOS では OpenGL が不要になり、Apple シリコンにネイティブ対応しました。

フリーズ検出(Windows のみ)

メインの UI スレッドに通常より処理時間がかかっていないか、定期的にチェックします。もしフリーズが検出された場合、ダンプファイルを作成します。

オーディオエンジンの改良

ルーティングの変更に関連するすべての動作が高速化しました。また AMD の Threadripper 世代のHigh Core Count CPU にも対応しました。

ナッジ編集の独立グリッド指定

プロジェクトのスナップ / グリッド設定とは別にナッジグリッドを設定できるようになり、マウスを用いた編集では小節や拍のグリッドを使用しながら、イベントの位置や長さにはナッジショートカットを使うことが可能になりました。

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無償アップデートについて

旧バージョンからの無償アップデート(グレースピリオド)については、下記リンクをご参照ください。Nuendo を 2022/3/17 以降にアクティベートされた場合は、無償にて Ver. 12 にアップデート可能です。

詳しくはこちら

Nuendo リリースノート

最新の Nuendo メンテナンスアップデートの内容はこちら。
* 現時点では英語でのご提供です

リリースノート

搭載終了した機能

技術上の理由により、下記の VST 2 インストゥルメントプラグインはメンテナンスを終了しています。よって製品からも取り除かれました。

Prologue

Spector

Mystic

LoopMash

MixConverter (MixConvert V6 に置換)

Surround Pan (VST MultiPanner に置換)

ReWire

2020 以来、ReWire は Reason Studios (前 Propellerhead) によるメンテナンスが行われていません。このため Nuendo での対応も終了いたしました。

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